真木よう子×大泉洋 映画「焼肉ドラゴン」対談

Special Interview

真木よう子×大泉 洋

“小さな焼肉屋の、大きな歴史”を描いて各賞を受賞した舞台「焼肉ドラゴン」が、生みの親である鄭義信監督により映画化。焼肉屋の長女・静花を演じる真木よう子さんと、彼女を愛しながら次女・梨花と結婚する哲男役の大泉洋さんに、作品への強い思い入れとスマホライフについてうかがいました。

★★予告はコチラ★★

あらゆる世代の方たちの胸に突き刺さる映画だと思います(真木)

今回演じた役について、ご自身と似ているところ、似ていないところはありますか?

真木静花の、長女として家族のことを気にかけているところは、私も長女なのでちょっと似ているかなと思いました。逆に私だったらしないな…と思ったのは、(幼い頃、哲男と遊んでいるときに怪我をした)足、ここで洗う?っていう…。

大泉アハハハハハハハ!(爆笑)

真木ここで足洗ったら、それは哲男も気にするだろうって…だから静花って、ちょっと魔性ですよね。

大泉怖いねぇ(笑)。僕も哲男に関しては、長女の静花のことがあんなに好きなのに、どうして妹と結婚したんだろうっていうのがあるんだけど。でも何か俺はねぇ、分かる! おそらく妹の梨花(井上真央)から好かれて、子供の頃から見ていた彼女の気持ちに応えてあげたいと思ったんじゃないかな…。でも、やっぱり静花への思いが捨てられなくて…っていうグダグダした、ダメ~な感じはちょっと分かります(笑)。

真木足を引きずるようになって哲男への気持ちを諦めた静花には、かといって哲男が妹の梨花を傷つけてもほしくないという葛藤があるんですけど、撮影序盤の行動では、哲男のことをどれくらい好きなのかあまり分からなくて。ある日、鄭監督に聞いたら「めっちゃ好きだ」って言われて(笑)。じゃあすごくつらいだろうなと思って、そこからすごく意識し始めました。

互いに従来のイメージとひと味違う役でしたが、役者さん同士としての印象はいかがでしたか?

真木いやそれはもう、さすがにプロの役者さんなので。

大泉アッハハハハハハ!!!

真木もう哲男は大泉さん以外ありえないっていう感じです。でもチンピラみたいに絡んでいくシーンでは、大泉さんの優しさが出ていたかな…私だったらもっと行っちゃうなって思っていました(笑)。

大泉僕の中ではMAXやったつもりでしたけど!?(笑) 僕の中でですが、ほら、こういうふうに“真木よう子”って女優さんなのにどこか“かっこいい兄貴”的なイメージがある。だから撮影中ポツリと、「私もこういう路線の役やりたかったんや…」って言ってたのが印象的でしたね。

真木言ってましたね(笑)。

大泉今回は妹のためにずっと我慢して耐えるお姉さんって役でしたから。確かにイメージにはなかったけど、なんせかんせね、ほら、美しいから。切なくて、どんどん好きになってしまいましたね~。でも、やっぱり兄貴でした(笑)。あの役をやっていてもやはり「兄貴かっこいいっす!」っていう感じ(笑)。

真木そうなんだ…(笑)。

大泉気合入ったシーンから帰ってきた真木さんには思わず「お疲れさんっした!」ってガウンを掛けたくなるくらい(笑)。そりゃ誰しも本気なんだけど、演じるときの気合っていうか本気度がねぇ、やっぱり男の僕から見てもかっこいいんですよ。

真木大泉さんはやっぱり現場全体を見てくださる大きさがあるので、それにみんな助けられていましたね。“兄貴”といっても私は自分のことで精いっぱいで…全体を見てくださる大泉さんがいてくれたからこそ、バランスが取れた良い現場になったと思います。ありがたかったです。

現場の雰囲気はいかがでしたか?

真木韓国の俳優さんたちがいらっしゃったのがいい方向に働いたというか、言葉の壁があるからこそ逆に伝えたい、知りたいって積極的にコミュニケーションを取りにいってました。通訳さんを通したり、英語で頑張ったり、そのうちお互い日本語と韓国語を覚えてきたり…。

大泉よく話しましたね。なかなか大変な現場で、待ち時間が多い映画だったので、本当に家族みたいによくしゃべって。京都の太秦の薄暗いセットの中、父・龍吉役のキム・サンホさんは、僕が北海道でやってるバラエティ番組の話にゲラゲラ笑ってたね。「ハナタレナックス」という番組の企画で“屁の音階でベートーヴェンを奏でる”っていう…。

真木そうだ、それやってた…!(笑)

大泉ブ、ブ、ブ、ブ~(「運命」)。死ぬほど笑ってたね。「大泉さん面白い~!」て。今って、翻訳アプリがいろいろあるんですね。だから、なんとか話せちゃうんですよね。

真木あと(井上)真央ちゃんがアプリ使って遊んだりしてましたよね。信吉役の宇野(祥平)さんイジって…。

大泉あ~! そうだ、どんな人でもNHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル~仕事の流儀~」の主人公になれるっていう公式のアプリで。動画撮るとモノクロになって文字が出て、いい感じで言葉がチョイスされるんです。

真木宇野さんがね、とにかく面白くて。

大泉宇野さんをイジって、みんなでよく遊んでましたね。本当にみんな家族のようになって、ご飯とかも行けたしね。サンホさんがご自分の借りている家に僕らを招いてくれて。奥様の手料理をごちそうしてくれて、子供たちとも遊んで…この映画ならではっていう感じでしたね。

真木皆さんと出会えたのがこの作品でよかったなと思うくらい、距離が近かったです。

この作品の登場人物たちのように、体当たりでぶつかり合う人間関係についてどう思いますか?

大泉うーん、僕なんかはついつい「言わなきゃいいや」って思っちゃうんですよ、「まぁ、いいやいいや」って。ただそれがたまっていくと結構大変なことになったりするから、こうやって言い合うのは必要なことなのかなっていう気もしますけど…結局なかなか言わないね(笑)。だってもう、大げんかするシーンとか、泣いて告白する場面とか、とにかくこの映画はスポーツやっているみたいに体力勝負なんですもん。終わるたびに「はぁああああ…まだ撮るか…」って。プロレスひとつ終えたみたいな感じ、毎日ヘトヘトでした。

真木私は男兄弟で育って、結構ぶつかり合いながら過ごしてきたので、そんなに違和感なかったです(笑)。

大泉へ~~~~。って、あんなにかい! あんなにぶつかってんの?

真木もう殴ったり蹴ったり。

大泉あー、言ってたねえ何か…。

真木ここまで激しくはないかもしれないけど、わりとこんな家族でしたね。だからちょっと懐かしい…と言ったらアレですけど、こういうほうが絆って強くなるんだよな~ってあらためて。今でも兄弟とはすごく仲がいいので。

大泉俺も男兄弟だけどそんなケンカしたことない! 兄貴と7つ離れてたから。この作品は、もともと舞台を観て好きで、大変なんだろうなっていうのは分かっていたから、お話いただいたときに「いや~そっか…」って思いました。あんだけ面白かった舞台だから、そして哲男っていう素晴らしい役だったから、それはやりたいと思ったけど、「大変だろうな~」「絶対大変だぞ」って、どっか気が重いっていう(笑)。でも本当にお話が素敵だし、なかなか演れる役じゃないから、やっぱり体力は大変だったけど充実感はありましたね。役者さんもみんな素晴らしいから、それはうれしかったですね~。

イチ映画ファンとして、この映画を観た印象はいかがでしたか?

大泉いや、すごかったなぁって思いましたね。もとは3時間の舞台だから、映画化したときにどうしても割愛しているわけですけど、そうは思わせない十分な見ごたえがあって。やっぱ泣きましたね…自分の出ている映画だけど。

真木私も舞台版のDVDを観てすごく感動して。映画も思い入れが強すぎて…ずっと泣きっぱなしでした。きっと、あらゆる世代の方たち…大人になって家族を持ったりとか、故郷に懐かしさを感じたり、そういうことが分かってきた人の胸に突き刺さる映画だと思います。

大泉ただ、タイトルがちょっと損してるんだよね!(笑) 「焼肉ドラゴン」っていう…何かちょっとコメディかな!?って。俺、舞台を観に行くときにも思ったもん。こんだけ素晴らしいお話なのに。タイトルは変えたほうがいい…だからこの映画のコピーを見て!“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”っていう。このコピーですよね、これが全てだな…泣いちゃう、これだけで泣いちゃうもん!

真木(笑)。

共演した韓国の俳優さんとは翻訳アプリを使って今でも連絡を取っています(大泉)

さて、先程もスマホアプリでコミュニケーションが進んだお話が出てきましたが、お二人のスマホライフは?

大泉もうすごいです、肌身離さず。“依存”って言ってもいいくらいです。僕スマホにしたのが結構遅かったんですけど、映画とかも観れるように、少し大きな画面のスマホを買いました。

真木私は結構疎くて。子供が私のスマホをすごく使いこなしてるので、教えてもらっている状態ですね。「ママがお仕事の電話できなくなっちゃうから、何時までね」って時間の制限だけして私のスマホを貸して。無料のアプリをダウンロードしていて、私もやってみたらわりと楽しめたゲームがあって…時を忘れて没頭するタイプではないんですが、子供と二人で遊んだりして、結構いいコミュニケーションになっていると思います。

スマホに何かこだわりはありますか?

大泉僕、最初はカバーつけてなかったんですけど、僕らの仕事ってマネジャーに携帯を預けることが多いので、マネジャーに「落とすと嫌だから、カバーをつけてください」って散々言われてて。ようやくカバーをつけたんだけど、カバーをつけた途端に、(マネジャーが)落として割りました。ダメじゃん!(笑)って。落としても絶対割れないカバーをつけないとダメなんだなって思いましたね。

真木私はよく携帯を落とすんですよ。ガタンって! だからすっごい強力なフィルムを何個も買って重宝しています(笑)。割れたら貼る、割れたら貼る(笑)。カバーは普通のブック型です。待受画面はマリリンモンローの写真にしたままあんまり変えないですね。ロスに行ったときにレストランに飾ってあったモノクロ写真を撮らせてもらって、それを設定しています。マリリン大好きなので!

よく使うアプリはありますか?

大泉翻訳アプリは使ってますね。韓国の俳優さんと今でも連絡とるんですけど、この間、「焼肉ドラゴン」が全州映画祭で公開されたよって送ってくれて。翻訳アプリってちょっちょっと間違えてるじゃないですか。向こうからの日本語もちょっとおかしいから、おそらく僕の韓国語もちょっとおかしくなってるんじゃないかなと思いながらも、言いたいことはわかるから。「おきゃくさん、みんな、たのしんでましたー!」みたいなのが返ってきて。とっても評判良かったんだなぁってうれしくなりましたね。

真木私も今回の映画で韓国語の翻訳アプリを入れたので、今でもわりと使っています。韓国語をしゃべれる友達に調べて送ってみたり、しゃべってみたり…。あとは料理のアプリをよく使います。難しいものを作るときは映像で見ると全然違いますね! 実は最近、スープ作りにハマっていて、だんだん覚えてきたので観なくてもできるようになってきました。

大泉あとスマホで何を見てるかと言われたら、ファンサイトに皆さんが送ってくれたメッセージを読んでることが多いですね。もういっぱい来るんで。当たり前ですけど、僕のことをすごい褒めてくれるんですよ。いっつもそれ見て、にやにやにやにやして、すごい元気が出るんです(笑)。

★★撮影メイキング&メッセージ★★

Profile

真木よう子
まき・ようこ/1982年10月15日、千葉県生まれ。「さよなら渓谷」で第37 回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞、「そして父になる」で最優秀助演女優賞を受賞の2 冠を達成。そのほか「パッチギ」「海よりもまだ深く」など出演作品多数。強い印象を残す演技派女優。

大泉 洋
おおいずみ・よう/1973年4月3日、北海道生まれ。TEAM NACSの一員として数多くの舞台、バラエティ番組で人気を博す。近作に映画「恋は雨上がりのように」、SPドラマ「あにいもうと」(TBS系)など。2019年初春には、映画「そらのレストラン」が全国公開。

Information

『焼肉ドラゴン』

6月22日全国ロードショー

昭和45年・高度経済成長にうかれる大阪の片隅。龍吉(キム・サンホ)と英順(イ・ジョンウン)が営む小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」は、騒がしい美人三姉妹(真木よう子、井上真央、桜庭ななみ)や常連客たちの喧嘩や笑い声が絶えない。強い絆で結ばれた彼らにも時代の波が押し寄せ…。

原作:戯曲「焼肉ドラゴン」(作:鄭 義信)

脚本・監督:鄭 義信

出演:真木よう子、井上真央、大泉 洋

配給:KADOKAWA ファントム・フィルム

© 2018「焼肉ドラゴン」製作委員会

撮影:松井伴実、辺見真也 スタイリング:三田真一(KiKiinc)<真木分>、九(Yolken)<大泉分> ヘアメイク:黒田啓蔵(Three PEACE)<真木分>、西岡達也<大泉分> 衣装協力:ジャケット¥62,000、シャツ¥32,000、パンツ¥37,000(全てETHOSENS/ETHOSENS of whitesauce)、その他スタイリスト私物<大泉分> 取材・文:坂戸希和美

サイン入り写真プレゼント

真木よう子さん×大泉 洋さんサイン入り写真を
1名様にプレゼント!

<応募方法>
以下のメールアドレスまでご応募ください。
■応募用メールアドレス:nexistyle@nexi.jp

メールの件名は「真木よう子×大泉 洋サイン入り写真プレゼント」とし、メール本文にクイズの答えを記入し、送信してください。

応募用クイズ

映画「焼肉ドラゴン」で真木よう子さんが
演じる役柄の名前(漢字二文字)は?

<応募締切>
2018年8月6日(月)23時59分

<当選発表>
2018年8月7日(火)

厳正なる抽選の上、当選者の方にはメールにてご連絡させて頂きます。 またご連絡の際に、発送に必要なお届け先情報を別途、お伺いしますので当選メール内に記載される期限までにご回答ください。

※迷惑メール防止などでメールの受信設定をされている場合は、nexiSTYLEからの当選メールが届きません。「@nexi.jp」からのメールが受信できるように設定を行ってください。

<注意事項>

※応募は1アドレスにつき1回までとなります。
※抽選結果に関するお問合せにはお答えできませんので、予めご了承ください。
※ご応募いただきましたメールアドレスは、当選のご連絡のみに使用させていたします。抽選後は速やかに消去いたします。

真木よう子さんの作品をdTVで観る!

「さよなら渓谷」

(C)2013「さよなら渓谷」製作委員会

「そして父になる」

(C)2013「そして父になる」製作委員会

「海よりもまだ深く」

(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro.ギャガ

大泉洋さんの作品をdTVで観る!

「アイアムアヒーロー」

(C)2016 映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)2009 花沢健吾/小学館

「駆込み女と駆出し男」

(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会

「探偵はBARにいる」

(C)2011「探偵はBARにいる」製作委員会

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